平安朝儀式書成立史の研究/所功/平安時代の朝儀に関する主要な儀式書(年中行事書ほか)をとりあげそれらの成立史を具体的に究明しようとした

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平安朝儀式書成立史の研究/所功/平安時代の朝儀に関する主要な儀式書(年中行事書ほか)をとりあげそれらの成立史を具体的に究明しようとした

昭和60年 974P 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

本書は、平安時代の朝儀に関する主要な儀式書(年中行事書も含む)をとりあげ、それらの成立史を具体的に究明 し ようとしたものである。
儀式書は、平安朝の貴族官人にとって、本仕すべき朝儀の実用的指南書であり、中世近世の公家にとっても、右脚 故実の基本文献であった。しかし、明治以降はほとんど関心をもたれなくなり、本格的な研究が著しく立ち遅れて るといわざるを克ない。それだけに、坂本太郎博士も指摘しておられるごとく、「儀式にはこれを研究すべき広汎! 面が残されており......それぞれの儀式はどのような事情によって操修せられたか、また儀式の規定は実際にどのよら に用いられたか、またその規定はどのような政治的社会的な要請を具現しているか、というようないろいろの間題 「ある」ことは確かである。
しかし、この分野にも、近代的な実証史学の研究成果がないわけではない。とりわけ和田英松博士は、『建武年中 行事詳解』(初版明治三十六年刊、修訂版昭和四年刊)・「皇室御提之研究』(大正四年刊『皇室御撰解題』を大幅増補して昭和八

年刊)・『本朝書籍目録考証』(昭和十一年刊)など不朽の名習において、主要な儀式書の問題点をはとんど網羅的に解明 しておられる。また、和田博士の薫陶をうけられた岩橋小弥太・竹内理三両博士などにも、すぐれた論者があり、さ らに儀式書を積極的に活用した倉林正次・山中裕両博士などの大音・力作も公刊されている。


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